自走式立体駐車場の認定駐車場とは?建設メリット5選|認定の種類・特長も詳しく解説

認定駐車場とは、国土交通大臣に認められた自走式立体駐車場のことを指します。

「認定駐車場だとなにがいいの?」
「認定駐車場で建設するメリットは?」

この記事では、認定駐車場を建設するメリットを5つ紹介します。認定の種類や特長についても詳しく解説するので、自走式立体駐車場の建設を検討している方は参考にしてください。


認定駐車場とは

認定駐車場とは

認定駐車場について詳しく解説します。大きな特長は次の二つです。

● 国の厳しい安全性基準をクリアしている
● 認定駐車場には認定品表示板が掲示されている

それぞれの詳細を順に見ていきましょう。


国の厳しい安全性基準をクリアしている

認定駐車場とは、国(国土交通大臣)から認定を受けた自走式立体駐車場のことです。自走式立体駐車場とは、運転手がスロープなどを利用し自ら入出庫する駐車場を指します。主要構造部の構造方法や建築材料において厳しい安全基準をクリアしたものに対して認定が与えられます。

認定までの流れは、次のとおりです。

1. 性能実験
2. 国交省の指定性能評価機関が性能評価書を発行
3. 性能評価書を添付した認定申請書を提出
4. 国土交通大臣による認定

認定された駐車場は、構造の耐力・防災時の避難において基準をクリアした安全な建築物であると証明されたといえます。


認定駐車場には認定品表示板が掲示されている

2018年1月から始まった制度で、新たに建築された認定自走式駐車場には「認定品表示板」を掲示することができます。これは、自走式立体駐車場メーカー15社からなる一般社団法人日本自走式駐車場工業会によって定められた制度です。

● 構造の安全性
● 構造耐力
● 防火避難

認定品表示板は、以上のような項目で自主基準を満たしたことの証明です。利用者に安心感を与えるものであるため、利用者が見えやすい位置に設置するとよいでしょう。stageWも、認定を取得している自走式立体駐車場であるため、認定品表示板を掲示できます。


認定駐車場の建設メリット5選

認定駐車場の建設メリット5選

認定駐車場を建設すると、下記のような5つのメリットがあります。

メリット1.耐火被覆が必要ない
メリット2.消火設備が簡易になる
メリット3.工事期間を短縮できる
メリット4.建築コストを圧縮できる
メリット5.地震や津波に強い

順に見ていきましょう。


メリット1.耐火被覆が必要ない

自走式立体駐車場は、原則として外壁のない解放された構造のため、火災発生時も煙の蓄積やフラッシュオーバーが発生しにくい建物です。さらに「耐火建築物」として認定されているため、主要構造部である鉄骨の柱や梁に耐火被覆が必要ありません。一方で在来工法で作られた場合には、柱や梁といった鉄骨部に耐火被覆が必要です。


メリット2.消火設備が簡易になる

外壁がなく開放性がある設計であるため、スプリンクラーや泡消火設備・防火区画・防火シャッターなどの設置が緩和されます。認定駐車場であれば、移動式の粉末消火設備など簡易仕様でも良いとされています。 参照:建築基準法第68条の10と25


メリット3.工事期間を短縮できる

国土交通大臣認定駐車場は、耐火被覆が不要であり防火区画が緩和されるため、工期短縮につながります。認定された駐車場は建築工程がシンプルです。さらに必要な資材が明確となっているため、効率的にかつスピーディーに完成できます。

さらに、あらかじめ構造や部材及び設置条件等を審査された型式適合認定品であれば、構造計算適合性判定の審査も免除されます。そのため、建築確認申請などの期間を大幅に短縮できるでしょう。


メリット4.建築コストを圧縮できる

メリット2とも関連していますが、建材が規格化されている、防耐火対策が緩和される、工事期間が短縮されるなどにより、ローコストが実現できます。常に高品質の駐車場建築が保証されるうえ、初期費用も低減できるでしょう。


メリット5.地震や津波に強い

壁がなく開放性が高いつくりのため、津波発生時も海水が通り抜け、波力を受けづらい構造です。日本大震災の時も認定品の自走式立体駐車場に避難して難を逃れた人も少なくありませんでした。認定駐車場が津波の力を受け流す構造であることは数値化されており、その強さが証明されています。

また、幅広のスロープは高齢者や車いす利用者でも一斉に非難しやすいのがメリットです。災害時に簡易区画シートで車室部分を仕切れば、緊急時に医療行為の場としても利用可能です。


自走式立体駐車場の認定の種類

自走式立体駐車場の認定の種類

自走式立体駐車場の認定の種類を紹介します。

● 一般認定
・防耐火認定
・型式適合認定
● 個別認定


一般認定

国土交通省により定められた基準や安全性を満たしているのが一般認定です。地上6階まで、床面積は各階4000平方メートル以下が条件です。


防耐火認定

防耐火認定は、建築基準法第68条の25(構造方法等の認定)の規定に基づき、関連する技術的基準に適合していることを国土交通大臣が認めたものです。

3階建て以上の駐車場が対象で、国土交通大臣の認定を受けた防耐火に優れた材料を使用した駐車場が認定を受けられます。耐火被覆の免除や防火設備の簡略化といった緩和措置が受けられるなど、コストや工期面でメリットがあります。


型式適合認定

国土交通大臣の認定を受けた構造上の技術や設置条件を満たしたものを指します。基礎・上部構造・外装・その他の仕上げ材料まで指定されているため、構造計算適合判定の審査免除や申請期間が大幅に圧縮されるなどのメリットがあります。

参照:建築基準法第68条の10 第1項


個別認定

駐車スペースの幅や高さを広めにすることで、駐車場内での接触事故のトラブルが減ります。利用者の快適性にもつながり、駐車によるストレスも減るはずです。


センサーやガードの設置

一般認定では対応できない場合、限定的に個別に認定されるのが個別認定です。案件ごとに大臣認定を取得する必要がありますが、制約がないため自由度が高いのがメリットです。ただし、一般認定に比べ、多少費用と時間を要します。

地上8階まで、床面積は各階4000平方メートル(最大8000平方メートルまで拡大可能)となっており複合用途も可能です。


国土交通大臣認定駐車場stageWの特長

国土交通大臣認定駐車場stageWの特長

stageWは国土交通大臣認定駐車場です。その特長について次の4点にまとめました。

● 6層7段まで対応
● 開放的な駐車空間
● 災害時に活躍
● 再生可能エネルギーを活用

順に見ていきましょう。


6層7段まで対応

以前は、一般認定の自走式立体駐車場は5層6段まででした。stageWは、業界で最初に6層7段の「一般認定」を取得しています。このため収容台数が大幅に増え、敷地を最大限に活用できるようになりました。


開放的な駐車空間

ブレースや中間柱が不要な構造のため、柱間の間隔が最大17.2mと解放的です。そのため見通しが良く、入出庫がスムーズに行うことができ、レイアウトの自由度も高くなっています。


災害時に活躍

波力を受けづらい構造のため、津波に耐える構造です。そのため地震や洪水などの災害時に、地域住民の緊急避難所や仮設避難所として利用していただけます。

簡易区画シートで車室部分を区切れば、緊急時の医療行為の場として利用も可能です。幅広のスロープで高齢者や車いす利用者でも非難しやすいでしょう。


再生可能エネルギーを活用

太陽光発電システムや蓄電池の設置が可能です。雨水の再利用など環境に優しい立体駐車場であることをコンセプトとしています。雨水は、断水時にトイレ用水などに使用でき、災害時に強い立体駐車場として地域にも貢献できるでしょう。


認定駐車場はコスト面・メンテナンス面のメリット大!

認定駐車場はコスト面・メンテナンス面のメリット大!

認定駐車場は、納期・コスト・防耐火面で優れています。stageWは、国土交通大臣認定の自走式立体駐車場メーカーとして長年の実績があります。自走式立体駐車場の建設を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。立体駐車場メーカーとして長年培ったノウハウを基に、柔軟な発想でお客様のニーズにあったご提案をいたします。

立体駐車場を検討している方は、資料請求やプラン作成など、こちらまでお気軽にお問い合わせください。


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