立体駐車場に入る車を検証!とくに高さ制限に注目

立体駐車場の、とくに機械式立体駐車場に駐車する場合は、天井の高さや車幅に気を付ける必要があります。
しかし、具体的に制限に引っかかるサイズや車種が分からない方も少なくないでしょう。
そこで、この記事では立体駐車場に入る車、入らない車について解説します。
駐車の際の注意ポイントに加え、立体駐車場に入る車種を天井高ごとに紹介するので、立体駐車場を利用する方や建設を検討している方は参考にしてください。

立体駐車場にはサイズ制限がある

立体駐車場にはサイズ制限がある

立体駐車場には、利用できる車両の高さの制限があります。

  • 自走式立体駐車場
  • 機械式立体駐車場
上記2種類の立体駐車場の高さ制限について見ていきましょう。

自走式立体駐車場の場合

自走式立体駐車場の高さ制限の一般的な値は、2.3mまでです。 この高さであれば、普通自動車はもちろん、大型ミニバンでも問題なく駐車できます。 古いタイプ(露店式)の自走式立体駐車場であれば、1.79mまでの制限の場合もあるため、入庫前に入口の看板を確認するようにしましょう。 自走式立体駐車場のサイズについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
立体駐車場のサイズ高さ・奥行きについて! 高さ制限や法的規制ついても解説

機械式立体駐車場の場合

機械式立体駐車場は、限られたスペース内に効率よく駐車するため、車を格納するスペースはぎりぎりに設定されています。 車高・車幅・車長それぞれに制限がありますが、とくに高さには注意が必要です。一般的な機械式立体駐車場の高さ制限は1550mm。 場合によっては、軽自動車でも駐車できないこともあるので、車種ごとに確認しましょう。高さ制限については、こちらの記事で詳しく解説しています。
立体駐車場のサイズ高さ・奥行きについて!高さ制限や法的規制ついても解説

機械式立体駐車場で注意すべき点

機械式立体駐車場で注意すべき点

機械式立体駐車場は、とくに高さについて注意する必要がありますが、それ以外にも注意すべきポイントがあります。それが以下の3つです。

  • 築年数
  • タイヤ幅
  • 車幅・車長
それぞれ詳しく見ていきましょう。

築年数

古い機械式立体駐車場はとくに注意が必要です。設置して20年以上経過している機械式立体駐車場であれば、高さ制限が1550mmの場合が多いでしょう。 昔のセダンに合わせた高さとなっているため、現在では駐車できない車が増えているのが実情です。

タイヤ幅

タイヤ幅が太い場合、パレットの溝に収まりきらず駐車できないことがあります。 軽自動車の平均が1480mm以下、普通車で2500mm以下が一般的なタイヤ幅です。 このサイズより太いタイヤや太いホイールを選んでいる場合、パンクや車体への傷、駐車場の天板の破損などにつながるので事前に確認しておきましょう。

車幅・車長

高さ制限をクリアしていても車幅や車長が制限以上の場合も。車幅や車長を確認するためには、車検証を見るといった方法があります。
ただしドアミラー部分を除いたもっとも広い部分が車幅として記載されているため、ミラー部分を加えた幅で考える必要があるでしょう。 車長についても同様ですが、長すぎるとパレットに収まりきらず、ゲートが閉められません。

車長や車幅の長い車には次のような車種があります。

【車幅1800mm以上の車種の一例】
  • トヨタ・ランドクルーザー
  • マツダ・CX-5
  • レクサス・LX
  • スバル・WRX S4
【車幅1800mm以上の車種の一例】
  • 日産・シーマ(5,120mm)
  • レクサス・LX570(5,065mm)
  • ホンダ・レジェンド(4,995mm)
大型車は、機械式立体駐車場を利用できないケースが多いためサイズ確認は必須といえます。

サイズ別機械式立体駐車場に入る車一覧

ゲート式以外の精算方式

一般的な機械式立体駐車場の高さ制限は1550mmです。駐車できる車種が高さ制限ごとにわかるよう一覧表で紹介します。 取り上げている車種は一例ですので、参考としてご覧ください。

高さ1540mm

古い機械式立体駐車場の場合、一般的なサイズ制限よりも、さらに小さい場合があります。その基準が以下です。
全長4700mm 幅1700mm 高さ1540mm 重量1500kg

このようなサイズの立体駐車場に駐車できる車種の一例はこちらです。

トヨタヤリス、ヴィッツ、パッソ、アクア、レクサスUX
ホンダインサイト、シビック
日産・三菱マツダデミオ、ノート、マーチ
その他スズキ・スイフト、ダイハツ・ブーン、アウディQ2

どのメーカーでも軽自動車や小型車が中心です。以前は、セダンや小型車が主流だったためだと考えられますが、限られた車種しか利用できません。

高さ1550mm

高さ1,550mmは、機械式駐車場の平均的な制限値で一番多いタイプといえます。その場合の基準値は以下です。
全長5050mm 幅1850mm 高さ1550mm 重量1700kg〜2000kg

いわゆる普通車といわれる車種が中心となっています。

トヨタプリウス、イスト、ラウム、プロボックス、C-HR
ホンダフィット、ジェイド
日産・三菱ジューク、ティーダ、フーガ、フェアレディZ、コルト
その他BMW Z4、BMW 3シリーズ、アウディ TTロードスター、ベンツ Cクラス・SLKクラス、マツダCX-3、スバルXV

BMWやベンツなどの外国車でも駐車可能な車種があります。

高さ2000mm

最近では、機械式立体駐車場でも高さ制限が高めに設定されている箇所も増えてきました。その場合の基準は以下です。

全長5050mm 幅1850mm 高さ2000mm 重量1700kg

トヨタノア、シエンタ、VOXY、ポルテ、ハリアー、ウィッシュ、bB、ハイエース、ヴェルファイア、アルファード
ホンダヴィゼル、ステップワゴン、CR-V、ストリーム、フリード
日産・三菱ジューク(15RX以外)、キューブ、セレナ、エルグランド、ラルゴ、デリカD3
その他スズキ・エスクード、スズキ・ジムニー、スズキ・ハスラー、スズキ・ スペーシアギア、ベンツEクラス、スバル・フォレスター、マツダ・CX-5 CX-8

BMWやベンツなどの外国車でも駐車可能な車種があります。

駐車不可

高さや幅があるために機械式立体駐車場の利用が難しい車種は以下です。

トヨタランドクルーザー、プラド
ホンダヴィゼル、ステップワゴン、CR-V、ストリーム、フリード
日産・三菱エクストレイル、ムラーノ、パジェロ、サファリ
その他ハマー、ランドローバー

大型車は、機械式立体駐車場に駐車するのが難しい車種が多いようです。

機械式立体駐車場のリニューアル時に駐車できる車を増やす方法

機械式立体駐車場のリニューアル時に駐車できる車を増やす方法

機械式立体駐車場の平均サイズ制限は、車幅1850mm・車高1550mmとなっています。 しかし、人気のSUVには1550mmをオーバーする車種が多いのが現状です。 そこで、機械式立体駐車場のリニューアル時には、次のような対応を取ることをおすすめします。

新しいタイプに更新

ひとつ目の方法は、車高が高い新しいタイプの機械式立体駐車場に更新することです。 新しいタイプのものであれば、車高2,000mmまで対応可能です。2,000mmあれば、より幅広い車種の駐車が可能になります。

自走式立体駐車場に建て替える

自走式立体駐車場の車高制限は一般的には2.3mまでのため、ほぼすべての車種が駐車可能となります。 維持費という点でも、スペース的に可能であれば、自走式の検討が望ましいでしょう。 ただ、敷地面積や建設費が足りないなどの理由で、どうしても自走式立体駐車場への建て替えが難しい場合もあるかもしれません。 駐車場の建設費については、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
自走式立体駐車場の建設費の目安は?メンテナンスやリニューアル費用も解説

自走式立体駐車場への建て替えならstageWにお任せください

自走式立体駐車場への建て替えならstageWにお任せください

機械式立体駐車場は狭い面積で多くの駐車台数を確保できる点で大きなメリットがあります。 ただし駐車できる車種については制限があるため、利用者を選びます。 もしスペース的に可能であれば、自走式立体駐車場へ建て替えを検討してみてはいかがでしょうか。

綿半ソリューションズでは、長年の自走式立体駐車場建設の実績から最適なプランを提案いたします。 国土交通大臣認定駐車場であるStageWならば、機能や工期、コスト面にいたるまで満足いただけるでしょう。 駐車場の建設や建て替えを検討中の方は、ぜひお問い合わせください。無料で資料もお渡ししています。

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