立体駐車場で発生しやすい事故例と安全対策6選

立体駐車場は車の出入りが多いため、事故対策が必須です。この記事では、立体駐車場で発生しやすい事故例を紹介したうえで、運営側が講じられる安全対策を6つ紹介します。

これから立体駐車場建設を検討している方、事故対策をしたいと思っている方は参考にしてください。


車両事故に注意!自走式立体駐車場の事故例

車両事故に注意!自走式立体駐車場の事故例

自走式立体駐車場で、よくある事故例はおもに次のようなケースが想定されます。

● 車の単独事故
● 車同士の接触事故
● 駐車中の車への盗難事件
● 出入り口の歩行者との接触事故

詳しく見ていきましょう。


車の単独事故

柱や壁へ車体を擦るなどの単独事故は、立体駐車場に限らず起こりうる事故です。ただ、原因としては、次のような理由が考えられます。

● 見通しが悪い
● 幅が狭い
● スロープの角度が急
● 照明が暗く視認性が低い

車両の単独事故は、通路の幅を十分にとったり、照明を明るくするなどの対策である程度は防ぐことが可能です。


車同士の接触事故

駐車場での接触事故は、通路が暗い・狭い・見通しが悪いなどが原因で起こりやすくなります。駐車しにくいスペースだと、隣に駐車している車と接触したりドアの開け閉めによって隣の車を傷つけたりなども起こりがちです。車同士の接触事故は単独事故と同様に、通路のスペースを十分にとる、照明を明るくすることで事前に防げるでしょう。


駐車中の車への盗難事故

駐車中の車への盗難事故

画像引用:警視庁|自動車盗難等の発生状況等について

警視庁の「自動車盗難などの発生状況などについて」によると、盗難事件は年々減少しています。ただし、令和4年の自動車盗難件数5,734件のうち、駐車場での盗難は1,556件(27.2%)と全体の約1/3を占めています。 このような盗難事件は、防犯カメラを設置したり、照明を明るくして死角をなくすなどの対策で防げるでしょう。


出入り口の歩行者との接触事故

立体駐車場内だけでなく、一般道との合流時にも事故が起こりやすいといえます。合流を焦るあまり確認が不十分で歩行者と接触するなどです。見通しが悪い立地など左右の状況が確認しにくい場合は、ミラーや警告ランプを設置するなどの対策が必要でしょう。


人身事故に注意!機械式立体駐車の事故例

人身事故に注意!機械式立体駐車の事故例

次に機械式立体駐車場の事故例についてみていきましょう。機械式立体駐車場の場合、事故が起きると死亡や重症につながりやすいので注意が必要です。

● 転落
● 巻き込み
● 閉じ込め
● 挟まれ

上記のようなケースが国土交通省の「機械式立体駐車場の安全対策に関するガイドライン」の手引きでも注意喚起されています。


転落

稼働中の装置内に立ち入った際に転落するケースが少なくありません。例えば次のような事故が報告されています。

● 子どもが搬器と壁の間からピット内に転落
● 搬器が着床しておらず地下に転落

これは前面ゲートがない、もしくは搬器が着床していなくても前面扉が開いてしまう装置であったことが原因のようです。このような事故を防ぐために、前面ゲートや柵を設置しましょう。


巻き込み

利用者が装置内に留まっているのに気づかず装置を稼働する場合に起きるのが巻き込みです。

● 利用者が装置内にとどまっているのに気づかず稼働
● 利用者が搬器に巻き込まれ死亡

こういった事故を避けるためには人感センサーの設置などが必要でしょう。


閉じ込め

巻き込みと似たような原因ですが、前の利用者が留まっているのに気づかず、ボタンを押してしまい閉じ込めてしまうといった事故もあります。

● 装置内に人がとどまっているのに気づかず稼働

安全確認不足が一番の原因ですが、緊急停止ボタンを設置する、人感センサーなどで予防しましょう。


挟まれ

搬器に挟まれた場合、死亡や重症など大きな事故につながります。

● 利用者が装置内に留まっていることに気づかず装置を稼働して搬器に挟まれ死亡
● 子どもが装置内に立ち入り、搬器と歩廊の間に挟まれ重症
● 子どもの指がチェーン・スプロケット部に挟まれ負傷

3つ目の場合は、チェーン・スプロケット部にカバーをつければ防げた事故です。装置内に人がいないことを確認するためにモニターや人感センサーなどの設置が必要でしょう。


立体駐車場での事故を防ぐ安全対策6選

立体駐車場での事故を防ぐ安全対策6選

立体駐車場での事故を防ぐための安全対策を6つ紹介します。

● ミラーなど安全対策設備の設置
● 入出庫安全表示システムの導入
● 防犯カメラや照明の設置
● 十分な駐車スペースの幅や高さの確保
● センサーやガードの設置
● 看板や標示で注意喚起を徹底する
順にみていきましょう。


ミラーなど安全対策設備の設置

見通しが悪い場所にはミラーなどの安全対策設備を設置しましょう。stageWでは、安全対策のため次のような設備が標準で設置されます。

● 速度制限標識
● 高さ制限標識及びバー
● カーブブミラー
● 転落防止柵

お客様との打合せにより次のような安全対策設備も設置可能です。

● 回転灯
● 防犯カメラ
● コーナーガード
● 足掛り防止カバー
● ロードグリップ(雪国)

ミラーや柵などを設置するだけでも事故の確率はぐっと下がるでしょう。


入出庫安全表示システムの導入

入出庫時に歩行者との接触事故を避けるために、歩行者に注意喚起する入出庫安全表示システムを導入しましょう。車が近づいたことを察知してランプを点灯させる、音を鳴らすなどで、歩行者に注意を促すことで事故を未然に防げます。


防犯カメラや照明の設置

照明を明るくし視認性をよくするだけで、事故が起きにくくなります。防犯カメラや赤外線センサーで死角をできるだけなくせば、盗難などの犯罪も防げるでしょう。


十分な駐車スペースの幅や高さの確保

駐車スペースの幅や高さを広めにすることで、駐車場内での接触事故のトラブルが減ります。利用者の快適性にもつながり、駐車によるストレスも減るはずです。


センサーやガードの設置

こちらはおもに機械式立体駐車場の場合ですが、乗降室内に人が立ち入っている状態で装置が稼働しない機能をつけるのは重要です。次のような安全対策装置を設置しましょう。

● 人感センサー
● パッシブセンサー(赤外線)
● 光電管
● モニター
● 暗証番号
● 非常停止ボタン
● ガード

光電管は立体駐車場内に人が入っている、もしくは入庫した車両がはみ出していた場合に検知するシステムです。センサーなどは故障を放置したまま気づない場合もあるので、定期点検が欠かせません。


看板や標示で注意喚起を徹底する

注意すべき場所が分かりやすいよう看板などを設置しましょう。利用者への説明を徹底することで、防げる事故は多いはずです。


スーパーロングスパンのstageWなら見通しが良く安全性が高い

スーパーロングスパンのstageWなら見通しが良く安全性が高い

自走式立体駐車場stageWは、柱が少なく、利用者様の快適性も高いつくりとなっています。見通しが良いため、接触事故は起きにくい駐車場と言えるでしょう。

自走式立体駐車場を建設検討している方は、綿半ソリューションズ株式会社にご相談ください。立体駐車場メーカーとして、多数の既存マンション駐車場入替え工事実績を基に、柔軟な発想でお客様のニーズにあったご提案をいたします。

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環境配慮型立体駐車場はstageWで!

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