立体駐車場での停車や駐車|手順と失敗しないためのコツを解説

車の駐車に苦手意識がある方、免許を取得して間もない方などは、立体駐車場での駐車作業にハードルを感じますよね。
そこで、この記事では立体駐車場での停車や駐車のコツを解説します。手順や注意点も紹介するので、停車・駐車が苦手な方は参考にしてください。

立体駐車場の種類と駐車の注意点

立体駐車場の種類と駐車の注意点

立体駐車場には、大きく分けて次の2種類があります。

● 機械式立体駐車場
● 自走式立体駐車場

種類に応じた駐車の注意点について解説します。

機械式立体駐車場

機械式立体駐車場は、パレットに駐車すると機械が自動で収容してくれます。パレットへの駐車は、タイヤを溝からはみ出さないように乗せるのが一番の課題といえます。 溝からはみ出さないよう、進入の角度に気をつけましょう。 マンションの外に設置されている機械式立体駐車場の場合は、目視でパレットの溝にタイヤを乗せていく必要があります。 一方、タワーパーキングの場合は、パレットの奥に設置された鏡でタイヤの位置を確認しながら、前向きで駐車します。係員が誘導してくれる駐車場もあるため、ゆっくりと進入していきましょう。

自走式立体駐車場

自走式立体駐車場の場合、バック駐車のシチュエーションが多いかもしれません。バック駐車が苦手な人にとって、通路が狭い駐車場だと駐車の難易度が上がります。 とくに太い柱の横は停めにくいと感じる人は多いでしょう。
また、自走式立体駐車場のなかでも3つのタイプがあります。それぞれの特徴と注意点は以下のとおりです。

タイプ特徴注意点
フラット式● 駐車部分は平面
● スロープで移動する
● フロアが広い
● 前向き駐車タイプもある
● 大規模な駐車場では駐車スペースを探すのが大変な場合がある
● 双方向通路だと広めのスペースが確保でき駐車しやすい
● 縦列駐車部分は敬遠されがち
連続傾床式● 駐車部分とスロープを兼ねている ● すべての通路が緩やかに傾斜しているため坂道での駐車となる
● 車体が左右どちらかに傾いた状態の駐車となる
スキップ式● 半階ずつ登っていく ● 一方通行で登っていくことが多いため、進行方向を誤ると対向車と接触などの危険がある

自走式立体駐車場では、ほとんどの場合バック駐車となります。難易度に大きな差はないものの、通路の広さや柱の太さで駐車しやすさに違いが生じるでしょう。

階層については、こちらの記事でも詳しく解説しています。参考にしてください。
関連記事:自走式立体駐車場の種類には何がある?違いを詳しく解説

機械式立体駐車場に駐車する手順

機械式立体駐車場に駐車する手順

機械式立体駐車場での駐車手順は次の4ステップです。

1. 荷物や同乗者を下ろす
2. サイドミラーやアンテナをたたむ
3. まっすぐ進入する
4. ストッパーを乗り越える

ステップごとに注意点を見ていきましょう。

1. 荷物や同乗者を下ろす

パレットに進入する前に荷物や同乗者を下ろしましょう。運転手だけの場合、荷物の安全な置き場所を確認しておくとよいかもしれません。また雨天の場合、同乗者が濡れずに待機できる場所があるかなども重要です。

2. サイドミラーやアンテナをたたむ

パレットからはみ出した部分は、機械に当たる場合があります。そのためサイドミラーやアンテナはたたんでおきましょう。

3. パレットに対しまっすぐ進入する

車体をパレットに対してまっすぐに整えてから、ゆっくりと進入していきましょう。タワーパーキングの場合は、駐車装置の前にある鏡を見ながら、パレットがタイヤからはみ出さないよう少しずつ前進していきます。 パレットの溝よりも太いタイヤを履いていたり、車長や車高がオーバーしたりしている、収容できません。それぞれのサイズに問題ないかを事前にチェックしておきましょう。

4. ストッパーを乗り越える

最後にストッパーを乗り越えます。その際、アクセルをやや強めに踏む必要があります。アクセルを踏み込み過ぎると前壁に衝突するので、力加減を調整するのがポイントです。
正しい位置に駐車できたら、エンジンを止めパーキングブレーキをかけましょう。窓やサンルーフが閉まっていることを確認し、荷物の置き忘れがないように気をつけつつ降車します。車の施錠も忘れないようにしましょう。

自走式立体駐車場に駐車する手順

自走式立体駐車場に駐車する手順

自走式立体駐車場での駐車手順は次のとおりです。

1. 駐車スペースに対して車体を斜めにする
2. 左右の車を確認しつつバックする
3. ぶつかりそうな場合は切り返す

また、前向き駐車と発券機の前で駐車する際の手順と注意点も解説します。

1. 駐車スペースに対して車体を斜めにする

駐車場に対してななめ45度に停車します。そしてハンドルを目いっぱい切りましょう。

2. 左右の車を確認しつつバックする

バックミラーで後輪を見ながら駐車スペースに入っているかを確認します。左右の車にぶつからないよう確認しつつ、ゆっくりバックしていきます。車がまっすぐになるまでは、ハンドルを切り続けましょう。

3. ぶつかりそうな場合は切り返す

ハンドル操作で車体の傾きを操作するポイントは、切る方向と車体の向きが逆になる点です。例えば、右に車が傾いている場合は、ハンドルを左に回せばよいのです。
ハンドル操作で、駐車スペースに対して車体がまっすぐになるよう調整します。駐車スペース左右の白線が平行になったら、ゆっくりバックしていきましょう。

前向き駐車の場合

前向き駐車の場合は、バックよりも大回りして進入しましょう。進入角度が浅いと何度も切り返す必要があります。 もし、進入角度が浅くて前向き駐車が難しい場合は、一旦バックして、もう一度大回りで進入しなおしましょう。
実は前向き駐車の難しさは、出庫時だといわれています。最初はハンドルを切らず、走ってくる車に気をつけながらまっすぐバックしましょう。 そして、運転席が駐車枠から出るくらいまでバックしたらハンドルを回します。 後ろのスペースが狭い場合は、何度かハンドルを切りなおし、微調整しながら出庫しましょう。

発券機で停車する場合

発券機で駐車券を取るために停車する、もしくはバー横に設置されている精算機前で精算のために停車する場合は、発券機の真横かつ近距離に停める必要があります。 少し離れた場所に停車してしまうと、小柄な人はシートベルトを外さないと手が届かないといった場合もあるでしょう。
また、寄り過ぎると、発券機にミラーが当たってしまうことも。できるだけ低速で進みつつ、券売機に寄せながら停車しましょう。 最近は、事前精算が主流となっており、ゲートで駐車券だけ挿入すればいいケースがほとんどです。また、事前精算しておけば、ゲートで駐車券を挿入しなくても、自動で開くタイプの駐車場やゲートレス駐車場も増えています。

立体駐車場での駐車に失敗しないコツ

立体駐車場での駐車に失敗しないコツ

立体駐車場で駐停車に失敗しないコツを次の5つにまとめました。

● 車両サイズを把握しておく
● 柱の横は避ける
● 進入角度や速度に注意する
● サイドミラーとバックミラーを活用する
● バックモニターやソナー付きの車にする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

車両サイズを把握しておく

駐車場には、駐車可能な車体サイズが注意事項として掲げられています。機械式駐車場を利用する場合は、車両の幅・高さ・長さ・重さを把握しておき、駐車可能な車種かを確認する必要があります。 また、機械式駐車場のメーカーごとで、微妙に数値が違う場合もあります。もしサイズオーバーにもかかわらず、無理に駐車してしまうと、車の破損や機械の損傷に発展してしまうため、慎重に判断しましょう。 また、駐車可能な車両サイズにミラーやアンテナ部分が含まれていない場合もあります。ハイエースなど背の高い車は、横幅や車長だけでなく車高にも注意しましょう。 外車やカスタム車などタイヤ幅が太い場合も、パレットの溝に入りきらない危険性があります。とくにパレット側面の盛り上がり部分に乗り上げないようにしましょう。

柱の横は避ける

バック駐車で内輪側に柱があると駐車難易度が上がります。もし、ほかに駐車スペースがあるようなら、柱横の駐車スペースは避けるのも、ひとつの方法です。 どうしても避けられない場合は、少し大回りにハンドルを切ってバックしましょう。

進入角度や速度に注意する

後ろにほかの利用者がいると焦りますが、できるだけゆっくりとした速度で、余裕を持って駐車していきましょう。進入角度は45度が理想です。 角度が浅いと、思いっきりハンドルを切ったとしても、何度も切り返すこととなるでしょう。

サイドミラーとバックミラーを活用する

タイヤが見えやすいように、サイドミラーの角度を通常よりも下げると、足元のタイヤや白線がしっかり見えます。感覚ではなく目視でしっかり確認したい場合は、サイドミラーを調節して駐車しましょう。 バックミラーは、後ろとの距離を測るのに活用します。バック駐車の最後の微調整時に利用しましょう。

バックモニターやソナー付きの車両にする

駐車に不安のある人は、バックモニターや自動ブレーキ機能付きの車両を検討しましょう。隣の車との距離が近すぎる場合や、壁に近すぎる場合にアラートが鳴るタイプのシステムもあります。 設置には一定の費用がかかりますが、安全のために検討してみましょう。

柱の少ないロングスパン駐車場stageWなら駐車のストレスを軽減

柱の少ないロングスパン駐車場stageWなら駐車のストレスを軽減

スペースが狭く、駐車しにくい駐車場は、思った以上に敬遠されてしまいます。しかし、stageWの自走式立体駐車場であれば、ロングスパンタイプにより柱が少ない大空間の実現が可能です。 見通しが良く、駐車しやすいため、利用者に選ばれる駐車場といえるでしょう。

stageWは、国土交通大臣認定の自走式立体駐車場の建設を請け負っており、企画・設計・運営まで一気通貫でご依頼いただけます。 利用者が駐車しやすい駐車場を建設したいとお考えのオーナー様や事業主様は、ぜひお問い合わせください。


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