従業員駐車場設置のメリット・デメリットと注意点を解説

従業員の働きやすさの向上や企業のイメージアップなどを目的に、従業員駐車場の設置を検討する企業が増えています。
しかし、メリットがある一方で、コストやスペース確保の問題などのデメリットも存在します。
この記事では、従業員駐車場を設置することのメリットとデメリット、そして設置にあたっての注意点を詳しく解説します。
従業員駐車場の設置を検討している事業主様は、ぜひ参考にしてください。

従業員駐車場とは

従業員駐車場とは

従業員駐車場とは、企業が従業員のために設ける駐車場のことです。駐車場を設置することで従業員の通勤手段の選択肢を増やし、会社や事業所の近くに設置することで利便性向上を高めます。 また、従業員を大切にする企業といったイメージアップ効果もあり、採用にもプラス効果が期待できるでしょう。
従業員駐車場には、平面・自走式・機械式など、さまざまな種類があります。利用方法も、無料・有料・補助などさまざまです。 また、周辺環境や自社敷地のスペースなどを考慮したうえで設置する必要があり、限られたスペースを最大限に活用するための工夫も必要です。
法人名で月極駐車場などを契約して従業員に利用させる場合は「地代家賃」や「賃借料」といった経費科目で会計処理が可能です。 ただし、役員など特定の者のみ利用可能の場合は、給与として課税される場合もあります。

従業員駐車場設置のメリット

従業員駐車場設置のメリット

従業員駐車場を新たに設置することは、企業にとって大きな決断です。設置のメリットについて、以下の3つにまとめました。

● 従業員の満足度向上
● 生産性向上
● 企業イメージ向上

それぞれ詳しく見ていきましょう。

従業員の満足度向上

従業員駐車場設置のメリットの一つとして、満足度向上が挙げられます。マイカー通勤が可能な従業員は、通勤時間が短くなる・交通費がかからないなどのメリットがあり、通勤のストレスが少なくなります。 また、事故や悪天候などにより公共交通機関が止まってしまっても通勤できる、会社が確保した敷地内に駐車するため一定の安全性を保てるなどのメリットが挙げられます。

生産性向上

従業員の満足度が向上することにより、生産性向上にも貢献します。ストレスなく仕事に集中できる環境は、従業員のモチベーションを高めるからです。 また、マイカー通勤により通勤時間が短縮されると、始業前に必要な用事を済ませたり、帰宅後にすぐにプライベートな時間を過ごしたりなど、ワークライフバランスの改善にもつながります。

企業イメージ向上

従業員駐車場の設置は、企業のイメージ向上にも繋がります。従業員を大切にする企業という印象を与えることができ、優秀な人材の採用にも有利に働く可能性があるからです。 また、顧客に対しても、企業が従業員のことを考えているというアピールにもなります。 また、災害時などに避難スペースとして開放することで、自社の社員だけでなく近隣住民にも貢献できるでしょう。

従業員駐車場設置のデメリット

従業員駐車場設置のデメリット

メリットの多い従業員駐車場の設置ですが、一方でデメリットもあります。それが以下の3点です。

● コストの増加
● 限られたスペースを有効活用する難しさ
● 公平性の問題

それぞれ詳しく見ていきましょう。

コストの増加

従業員駐車場の設置には、土地の取得や駐車場の整備などの費用がかかります。また、維持管理費も継続的に発生するため、企業にとっては大きな負担となるでしょう。 維持管理コストには、駐車場のメンテナンスに加え、清掃・照明設備の点検・警備設備や警備員の配置なども含まれます。

限られたスペースを有効活用する難しさ

企業によっては、敷地が狭く、従業員駐車場を設けるための十分なスペースがない場合があります。 限られたスペースで最大限の駐車台数を確保するためには1台あたりのスペースや車路を狭くすればよいのでは、と考えてしまいますが、 駐車場法・建築基準法・消防法などへの法規制への対応が必要なため、効率性と法規制の両者をそろえたスペース活用が求められるのです。

公平性の問題

駐車場の数に対し従業員数が多い場合、全従業員に公平に駐車場を割り当てることが難しいでしょう。 利用できる場合・できない場合をどのような基準で設定するのかなど、皆が納得する明確なルール作りが必要です。

従業員駐車場を建設する際の注意点

従業員駐車場を建設する際の注意点

従業員駐車場を建設する際は、以下の注意点を考慮しましょう。

● 駐車場の種類は適切か
● 周辺環境へ配慮しているか
● 運営・管理の外注は可能か
● 耐用年数とリターンは見合っているか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

駐車場の種類は適切か

従業員駐車場の建設を検討する際、まずは駐車場の種類を適切に選ぶことが重要です。平面式、自走式、機械式などの種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

● 平面式:安価に設置でき利便性が高い。ただし広い土地が必要
● 自走式:運転初心者でも使いやすく、屋上以外は屋根があるため、雨風から車を守ることができる。ただし一定の広い土地が必要
● 機械式:省スペースで多くの車両を収容できる。ただし故障のリスクがある点や設置の際の初期費用・ランニングコストが高額

設置費用だけでなく、管理コストも考慮する必要があります。自社の敷地条件、従業員の属性、利用頻度、収容する車種などを考慮し、最適な駐車場の種類を選択しましょう。

周辺環境へ配慮しているか

従業員駐車場の建設は、周辺環境への影響も考慮する必要があります。とくに以下には気をつけましょう。

● 騒音
● 排気ガス
● 交通渋滞

特に通勤時間は駐車する車が集中するため、車の通行量が増えることによる騒音が近隣住民にとって迷惑になる可能性があります。 通勤時間に集中する入出庫の影響を調査し、防音対策を講じるなど適切な対策に取り組みましょう。
また、排気ガスは大気汚染の原因となります。換気設備の設置や植栽による緑化など、環境への配慮も重要です。 加えて、駐車場への車の出入りが集中すると、周辺道路の交通渋滞を引き起こす可能性があります。その場合は、交通誘導員の配置などを検討しましょう。

運営・管理の外注が可能か

従業員駐車場は、設置するだけでなく、その後の運営や管理も重要です。具体的には、以下のような業務が発生します。

● 維持管理
● セキュリティ対策
● トラブル対応
● 入出庫のサポート

これらの業務を自社で行うか、外部業者に委託するかについて、事前に検討しておきましょう。例えば、駐車場の定期的な清掃、照明の交換、設備の点検など、維持管理には費用と手間を自社で行うか外注するかなどです。 また、防犯カメラの設置や警備員の配置など、セキュリティ対策も必要です。 さらに、駐車場内でトラブルが発生した場合に迅速に対応できる体制づくりや、入出庫をトラブルなくスムーズに行うための警備員配置など、人の手配が必要になるケースもあります。

耐用年数とリターンは見合っているか

従業員駐車場は、長期間利用することを想定して建設する必要があります。建築費と耐用年数のバランスを考慮して、どれだけのリターンが得られるかを比較してみましょう。 また、初期費用としての建築費以外にも、維持管理やメンテナンス費用が必要です。コストと耐用年数を考慮したうえで、どの形式の駐車場にするかを検討しましょう。

自走式駐車場メーカーstageWに従業員駐車場もおまかせください

自走式駐車場メーカーstageWに従業員駐車場もおまかせください

従業員駐車場は、ブランディングや従業員満足度の向上に貢献する施策の一つです。ただし、設置の際には限られたスペースで何台確保できるか、コストは投資に見合うものかなども考慮しなければなりません。 その点、自走式立体駐車場は、初期費用はある程度必要ですが、メンテナンスのコストは機械式駐車場に比べて少なく済みます。

stageWは、国土交通大臣認定の自走式立体駐車場を提供する駐車場メーカーです。従業員駐車場の建設においても、豊富な経験とノウハウを活かし、お客様に最適なソリューションをご提案いたします。
従業員駐車場の建設をお考えの際は、ぜひstageWにご相談ください。


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