自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)とは?メリットやポイントも解説!

近年、機械式立体駐車場のリニューアルの際に、自走式立体駐車場へと建て替えを選択するケースが増えています。
特に利用者層の変化や維持管理費の負担などから、マンションの機械式立体駐車場が対象となるケースも少なくありません。
この記事では、自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)が発生するタイミングやメリットについて解説。
リニューアル時の、注意点なども詳しく紹介します。
自走式立体駐車場のリニューアルを検討している事業者やマンション管理組合の方は、ぜひ参考にしてください。

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)が発生するタイミング

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)が発生するタイミング

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)が発生するタイミングは、以下のとおりです。

● 駐車場利用者の増加
● 維持・管理コストの負担増
● 利用状況の改善
● 錆びなど設備の劣化

それぞれ順に解説していきます。

駐車場利用者の増加

周辺の商業施設や住宅地の開発などにより、駐車場利用者が増加した場合、既存の駐車場では収容台数が不足する可能性があります。 このような場合、リニューアル(建て替え)を行い、収容台数を増やすことで対応可能です。 また、マンションの居住者が増えたなどの理由で、小規模駐車場や機械式立体駐車場からのリニューアルが必要になるケースもあります。

維持・管理コストの負担増

経年劣化した自走式立体駐車場は、維持・管理コストが嵩む傾向にあります。 例えば、機械式立体駐車場の場合、定期的なメンテナンスや部品交換が必要となり、費用がかかります。また、老朽化した設備は故障しやすく、修理費用の負担が増加します。 このような場合、最新の自走式立体駐車場にリニューアル(建て替え)することで、維持・管理コストを削減することが可能です。

利用状況の改善

既存の自走式立体駐車場のレイアウトや動線が、現在の利用状況に合っていない場合、利用者の利便性が損なわれる可能性があります。 例えば、駐車スペースが狭すぎたり、スロープの勾配が急すぎたりすると、運転しにくいと感じる利用者が増えるでしょう。 このような場合、リニューアル(建て替え)を行い、レイアウトや動線を改善することで、利用者の利便性を向上させることができます。 また、今まで機械式立体駐車場を設置していたものの、使いづらいという理由で利用されなくなったためにリニューアルが必要となるケースもあります。

錆びなど設備の劣化

自走式立体駐車場の鉄骨やコンクリートは、経年劣化によりひび割れることがあります。 また、機械式立体駐車場の場合、機械部品の劣化や装置の錆びも避けられません。これらの劣化を放置すると、安全性の問題につながる可能性があります。 そのため、定期的なメンテナンスを行い、必要に応じてリニューアル(建て替え)を行う必要があります。 特に機械式立体駐車場は、金属部品が多く、錆び対策が必須です。しかも耐用年数は10~15年のため、10年を超えたら大規模リニューアルが必要となるでしょう。

参考記事:立体駐車場のパレットとは?必要なメンテナンスやトラブル例について解説

自走式立体駐車場リニューアル(建て替え)へのメリット

自走式立体駐車場リニューアル(建て替え)へのメリット

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)するメリットは以下のとおりです。

● 車の出し入れが容易にできる
● 荷物の出し入れが容易にできる
● 平面駐車場に比べ収容数が多い
● メンテナンス費用が比較的安い
● 車両制限が少なく利便性が上がる
● 災害時に役立つ

それぞれ順に解説していきます。

車の出し入れが容易にできる

機械式立体駐車場は1台ずつしか出し入れができませんが、自走式立体駐車場は運転手が自ら運転して駐車するため、車の出し入れが容易に行えます。 特に、フラット式の場合は、一般的な駐車場と同じ感覚で利用できるため、運転に自信がない人でも安心して利用できるでしょう。 また、機械式立体駐車場に比べて出勤時などの混雑による待ち時間も解消されます。

荷物の出し入れが容易にできる

機械式立体駐車場は駐車前に荷物の出し入れを行う必要があり、大きな荷物や小さなお子さん、ベビーカーやペットなどを一時置いて車の出し入れをするのが不安な場面もあるでしょう。 その点、自走式立体駐車場は駐車スペースが広く確保されているため、荷物の出し入れが容易に行えます。また、屋根付きの駐車場であれば、雨の日でも濡れる心配がありません。

平面駐車場に比べ収容数が多い

自走式立体駐車場は、平面駐車場に比べて多くの車を収容できます。 同じ面積でも立体的にスペースを使えるため、収容数が何倍にもなるためです。 限られた土地を有効活用し、駐車場不足を解消するのに役立つでしょう。

メンテナンス費用が比較的安い

自走式立体駐車場は、機械式立体駐車場に比べて構造がシンプルなため、メンテナンス費用が比較的安価です。 法定点検があるのは消火設備やエレベーターに限られ、かつ使用している機械部品が少ないためメンテナンスの手間や費用の負担が少なく済むからです。 また、定期的なメンテナンスを行うことで、長期的かつ安全に利用できます。

車両制限が少なく利便性が上がる

機械式立体駐車場の場合は、車高・車幅・重量に制限があるため、駐車できる車種が限られます。 特に古いタイプの機械式立体駐車場だと、近年人気の車種に対応していないケースが少なくありません。 自走式立体駐車場にも総重量2.0t以上の車に関しては制限がありますが、普通車両であれば多様な車種に対応できます。 車高の高い車や、ルーフキャリアを装着した車でも駐車できるため、利用者の利便性が向上するでしょう。

災害時に役立つ

自走式立体駐車場は、地震などの災害時に、一時的な避難場所として活用できる場合があります。 また、津波などの浸水被害が想定される地域では、高台にある自走式立体駐車場に車両を避難させることで、水没被害を防ぐことも推奨されています。 近年では、一次的な避難場所としての利用だけでなく、非常時にはトリアージスペースとしても活用することが想定されているのです。

その他、自走式立体駐車場のメリットなどについては合わせて下記記事をご確認ください。
自走式立体駐車場とは?種類・メリット

自走式立体駐車場にリニューアル(建て替え)する際のポイント

自走式立体駐車場にリニューアル(建て替え)する際のポイント

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)をする際のポイントは以下のとおりです。

● 事前調査と計画
● 施工会社の選び方

それぞれ順に解説していきます。

事前調査と計画

自走式立体駐車場にリニューアル(建て替え)する際には、事前に十分な調査と計画を行うことが重要です。 まず、既存の駐車場の利用状況や周辺の交通状況などを調査し、新たな駐車場の規模やレイアウトを検討しましょう。 また、法規制や建築基準などを確認し、必要な手続きを行っていきます。

事前調査として以下のようなものが想定されます。

● 敷地調査
● 地盤調査
● 周辺環境調査
● 法規制調査

法規に関しては、建築基準法に基づく用途地域を確認する以外に、駐車場法・消防法・バリアフリー法・自治体条例など建設に関するものすべてを確認しましょう。 計画に関しては、以下のような対応が想定されます。

● 資金調達
● 補助金の確認
● 近隣住民や環境への対策
● 許認可申請

特に周辺住民への説明と理解は重要です。工事中の配慮やクレーム対応なども想定して計画を立てましょう。

参考記事:自走式立体駐車場建設に関する建築基準法とは?規定や条例についても解説

施工会社の選び方

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)は、専門的な知識と技術が必要となります。そのため、実績のある信頼できる施工会社を選ぶことが重要です。 複数の施工会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。選ぶ際にチェックすべき項目は以下のとおりです。

● 実績と経験
● 設計力
● 品質や安全管理
● アフターフォロー
● コストと納期
● 担当者の対応

ほかにも、環境への配慮に取り組んでいる企業か、経営が安定しているかなどについても確認しましょう。 自走式立体駐車場の品質に関しては、国土交通大臣認定の自走式駐車場を建設できる事業者だと安心です。

自走式立体駐車場についてはstageWにお任せください

自走式立体駐車場についてはstageWにお任せください

自走式立体駐車場へのリニューアル(建て替え)は、費用がかかるだけでなく、時間もかかる大事業です。 そのため、適切な計画と施工を任せられる事業者を選ぶ必要があります。その際には、国土交通大臣認定の駐車場を建設できるメーカーを選ぶとよいでしょう。

stageWは、国土交通大臣認定の自走式立体駐車場を建設できる老舗メーカーです。リニューアル(建て替え)をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。 豊富な経験と実績をもとに、お客様に最適な自走式立体駐車場をご提案いたします。


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