立体駐車場の建設や工事を検討している際、どのような点に注意したらいいでしょうか。
「立体駐車場を検討しているが、何を基準に選べばいいかわからない」
「信頼できる業者選びのポイントが知りたい」
この記事では、立体駐車場建設を検討している方のために、業者選びのポイントや契約の流れについて解説。自走式立体駐車場を選んだ場合に関係してくる認定についても詳しく紹介します。
駐車場建設・工事を検討する際の6つのチェックポイント
駐車場建設や工事を検討する際のチェックポイントを6つにまとめました。
● 駐車場の種類は適切か
● 工事費用は適切か
● 運営管理サポートはあるか
● メンテナンスの負担は適切か
● 耐用年数とリターンは見合っているか
● 施工事例は豊富か
業者選びの参考にしてください。
1.駐車場の種類は適切か
駐車場の種類は、大きく分けて次の3種類です。● 平面駐車場:平地を舗装し区画のラインを入れた駐車場
● 機械式立体駐車場:パレットに車を載せ、動力で上下に車を格納する駐車場
● 自走式立体駐車場:スロープや車路で自ら運転して駐車する多層階の駐車場
平面駐車場は費用やメンテナンスの面から一番負担が少ない反面、広い土地が必要です。一方、機械式立体駐車場は都市部の限られた空間を有効活用できます。自走式立体駐車場は、平面駐車場と機械式立体駐車場の両面の良さを兼ね備えています。
駐車場建設を検討している場所や周辺環境を調べ、適している駐車場の種類を選びましょう。
それぞれの特徴やメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
「駐車場 種類」の記事に内部リンク
2.工事費用は適切か
駐車場の種類を選ぶ際に工事費用も重要です。およその目安ですが、それぞれの工事費用の平均は次のとおりです。※費用は規模、条件等により異なります。
種類 | 費用目安(1台当たりの金額) |
---|---|
平面駐車場 | 約10万~50万 |
機械式立体駐車場 | 約100万円 |
機械式立体駐車場(タワー) | 約350~500万円 |
自走式立体駐車場 | 約100~350万円 |
工事費用だけ見ると、平面駐車場が最も安く、工事後のメンテナンスも少なくてすみます。駐車場は工事費用だけでなく、メンテナンス費用も考慮する必要があります。
工事費用とともに、メンテナンス費用も事前に確認しておきましょう。また、得られる賃料や利回りの比較も大切です。総合的に検討するため、工事以外の費用も調べておきましょう。
3.運営管理サポートがあるか
駐車場建設を請け負う業者もさまざまで、建設だけ請け負う会社がある一方、引き渡し後の運営管理やそのサポートまで請け負う会社もあります。建設会社によって違うので、事前に確認しておきましょう。綿半ソリューションズ(株)の『stageW』は、駐車場建設や付帯設備の取りつけ以外に運営管理のサポートがあります。駐車場料金精算システム、車番認識システム、駐車場総合管理システムなど、利用形態や管理方法に応じて、最適な管理システムを提案します。
4.メンテナンスの負担は適切か
工事完了後は、定期的なメンテナンスが必要です。一般的に機械式はメンテナンス頻度が高く、部品の交換や修理が増えるため維持コストが年々増加していく傾向です。自走式の場合は、使用している部品が少ないためメンテナンスは機械式ほど頻繁ではありません。もちろん消化器の点検・取り替え、照明の交換、ラインのやり替え、防水や床板の補修など定期点検は欠かせません。それぞれのメンテナンス費用や負担を事前に確認しておきましょう。
5.耐用年数とリターンは見合っているか
駐車場には耐用年数があります。工事・施工前に耐用年数とリターンが見合っているかを照らし合わせておきましょう。平面駐車場 | 10年 |
---|---|
機械式立体駐車場 | 15年 |
自走式立体駐車場(鉄骨造) | 31年 |
自走式立体駐車場(RC造) | 38年 |
平面駐車場の耐用年数は、おもにアスファルトの耐用年数です。機械式・自走式の耐用年数は、国税庁の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」に基づいたもの。メンテナンス次第で数年は延ばせるかもしれません。建設費と耐用年数、賃料などを照らし合わせ、リターンが見合っているかを事前に確認しておきましょう。
6.施工事例は豊富か
駐車場の種類が決定したら、できれば実績豊富な会社に任せたいものです。その際に注目したいのは、今までの施工実績が豊富かどうか。綿半ソリューションズ(株)の『stageW』は、次のように施工事例が豊富です。
● 集合住宅
● アミューズメント施設
● 商業施設
● 従業員駐車場
● 病院
● 大学
● 公共施設
施工事例については、こちらのページでご確認ください。
自走式立体駐車場のメリット
立体駐車場は、それぞれの種類にメリット・デメリットがあります。ご自身の条件に合わせて選ぶといいでしょう。
自走式立体駐車場の場合は、次のようなメリットがあります。
● 人件費の負担が少ない
● メンテナンスの手間が少ない
● 不動産投資として利回りが高い
順に見ていきましょう。
人件費の負担が少ない
自走式立体駐車場は、常駐の人を置いて管理する必要がありません。基本的な人件費が安く済み、固定費が低く抑えられます。メンテナンスの手間が少ない
機械式立体駐車場に比べ、点検やメンテナンスの頻度は少ないのが特徴です。使用されている部品が少ないので点検・交換による負担も少なく済みます。不動産投資として利回りが高い
建設費用によって違いがありますが、駐車場は不動産投資として利回りが高いと言われています。簡単な実質利回りの出し方は、次の通りです。実質利回り= (年間の収入 - 諸費用)÷ 総投資額 × 100
もちろん周辺環境の調査やニーズを把握したうえで、採算がとれるか検討する必要があります。
自走式立体駐車場の工事に関係する認定とは
自走式立体駐車場の工事・施工を決めた場合、重要なポイントとなるのが「認定」です。厳しい基準をクリアし、国土交通大臣と大臣が指定する機関に認められた立体駐車場は「認定駐車場」と呼ばれます。
認定の種類は大きく分けて、一般認定と個別認定のふたつです。それぞれの特徴とメリットについて詳しく解説します。
一般認定
一般認定とは、国の基準・安全性を満たし認定を受けた商品を使用して建設された駐車場を指します。建築工程がシンプルで工期が短いのが特徴です。一般認定のなかには、防耐火認定と型式適合認定のふたつがあります。
防耐火認定
防耐火認定は、建築基準法に定められた防火・耐火性の高い材料を利用し、審査に合格すると認められます。耐火性能を満足した材料を使用しているため、防火被覆・防火シャッター・固定式消火設備などの設置が不要です。対象は、3階建て以上の駐車場です。型式適合認定
型式適合認定は、建築基準法に基づき建設され、構造や技術が一定の基準をクリアしていることの証明です。認定されると「構造計算適合判定」の審査が免除されるため、工期の短縮につながります。個別認定
建設地限定で国による認定を個別に取得した駐車場を指します。個別認定は自由度が高く、8層9段まで建設可能です。大臣認定取得までに時間がかかりますが、規模が大きいほどコスト抑制効果が高くなります。(認定取得期間は確認をお願いいたします。)認定のメリット
認定駐車場は、構造・仕組み・使用する部材の種類・配置などが定められており、工期が短縮される、コストダウンができるなどのメリットがあります。ほかにも
● 延焼ラインの緩和
● 防火設備設置の緩和
● 耐火被覆が不要
● 泡消火設備が不要
以上のように一般建築駐車場に比べて法的にかなり緩和されているため、大幅なコストダウンが可能です。
認定がない場合
認定がない場合は、一般の建築物と同じ扱いの駐車場となります。変則的な土地での工事に適しており、自由な設計が可能です。ただし、防火設備の免除がないためコストアップの原因となります。自走式駐車場の契約・工事までの一般的な流れ
自走式駐車場の建設を依頼する場合、契約や工事までの一連の流れは次のとおりです。
1. お問い合わせ・コンサルティング
2. 調査
3. 設計・見積もり
4. 契約
5. 工事・施工
6. 検査・引き渡し
順に見ていきましょう。
1.お問い合わせ・コンサルティング
駐車場を計画している方は、こちらのフォームからお問い合わせください。資料請求や概算見積もりなどに対応いたします。予算・希望台数・仕上げ・納期などの要望を確認したうえで、用地に応じた最適な提案をいたします。
2.調査
見積もりの前段階で、現地を直接調査します。土地の広さや傾斜などの立地条件、周辺環境、各種法規などを確認します。3.設計・見積もり
時現地調査の結果から、安全確保(入口や出口の位置、収容台数、人と車の動線)や、駐車場内の動線の検討、細部のオプションなどを組み込み、設計プランや見積りを提示いたします。4.契約
設計プランや見積内容を入念に確認のうえ、契約書を作成します。工事スケジュールや納期、支払方法の合意ができれば契約締結です。その後、建築確認申請手続きを開始いたします。5.工事・施工
工程表をもとに資材や機材の搬入を始めます。基礎工事、鉄骨組み立て、電気・消火設備等の付帯工事など、近隣への配慮や安全対策を徹底したうえで進めます。6.検査・引き渡し
施工後、設計プラン通りで相違はないか、工事内容を最終確認しながら検査します。検査が終了すれば引き渡しです。メンテナンスや定期点検についても確認しておきましょう。自走式立体駐車場の工事に関するQ&A
自走式立体駐車場の工事に関する疑問をあつめました。
● 機械式立体駐車場から自走式立体駐車場への工事は可能?
● 工事費用のサポートはある?
● 環境配慮型立体駐車場って何?
順に見ていきましょう。
Q.機械式立体駐車場から自走式立体駐車場への工事は可能?
工事は可能ですが、現地確認後に判断させて頂きます。Q.工事費用のサポートはある?
『StageW』では通常の請負契約のほかに、初期費用の発生を抑える「支払委託契約」があります。私たち工事業者に対する工事請負契約等に基づく工事代金の支払いを、リース会社に委託し、お客さまからリース会社へ分割で工事代金をお支払い頂くことができます。
Q.環境配慮型立体駐車場って何?
環境配慮型立体駐車場とは、屋上や壁面などを有効活用し、太陽光パネルの設置や環境に配慮したデザインなどの駐車場を指します。『stageW』では環境配慮型立体駐車場の施工にも力を入れています。太陽光パネルを設置すれば、自然災害などの緊急時も対応可能です。例えば、照明の電力を賄う、電気自動車の充電にあてるなど。また屋上を緑化することで、熱環境の改善にも貢献できます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。「環境配慮型の立体駐車場とは」
自走式立体駐車場の工事は国土交通大臣認定の『stageW』におまかせ!
立体駐車場の工事は、さまざまな角度から検討する必要があります。自走式立体駐車場の工事を検討するのであれば、国土交通大臣認定の綿半ソリューションズ(株)の『stageW』にお任せください。認定駐車場は、工期の短縮やコストダウンが可能です。
豊富な工事経験と手厚いサポートで、満足いただけるプランを提案いたします。「自走式立体駐車場について詳しい話を聞いてみたい」「とりあえず見積もりを出してほしい」とお考えの方は、こちらのフォームより問い合わせ下さい。資料請求も受け付けています。