立体駐車場のゲートについて解説!チケットレスなど最新ゲートについても紹介

立体駐車場のゲートは、駐車場の入口に設置されており、利用者のみが進入できるよう制御する役割があります。
多くの場合、無人化されており、利用者が精算システムを利用することで閉開されます。
この記事では、おもに自走式立体駐車場のゲートについて解説します。
チケットレスなど最新ゲートについても紹介しますので、立体駐車場の建設を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

立体駐車場のゲートの種類や役割

立体駐車場のゲートの種類や役割

駐車場に利用されるゲートの特徴について、次の3種類の駐車場別に解説します。

  • 自走式立体駐車場
  • 平面式駐車場
  • 機械式立体駐車場

自走式立体駐車場のゲート

平面の土地に区画(駐車スペース)が定められ、区画内に自分で運転して駐車するタイプの駐車場です。基本的に屋外に設置するため、屋根はありません。 駐車場の入り口に設置されたゲートで、駐車券を機械で受け取るタイプが一般的です。駐車券を受け取ると、バーが上がり駐車場内に進入できます。 駐車場を出る際には、入口で発行された駐車券を機械に挿入すればゲートが上に上がる仕組みです。 ゲートを開けるためには、事前に精算しておく、もしくは出口の機械で精算する必要があります。

平面式駐車場のゲート

自走式立体駐車場と同様、駐車場の入口に設置され、駐車券を機械で受け取るタイプが一般的です。 このようなタイプは大型ショッピングモールや時間制駐車場の場合が多いでしょう。 マンションや月極駐車場は、チェーンタイプのゲートもあり、リモコンや暗証番号でゲートを操作します。 コインパーキングであればフラップ式が多く、精算が完了すればフラップ板が下がって出庫できる仕組みです。

機械式立体駐車場のゲート

多段式や昇降式・ピット式の立体駐車場の場合は、駐車スペースの前面に人が侵入しないようゲートが設置されています。 以前はチェーンのみのゲートもありましたが、事故を防ぐためにチェーンゲートは廃止されました。 パネルタイプのゲートを設置するよう基準が改訂されています。前面ゲートの設置が困難な場合は侵入検知センサーの設置が必要です。

ゲート式駐車場の精算方法

ゲート式駐車場の精算方法

ゲート式駐車場の精算方法には、いくつか種類があります。その代表的なものが次の5つです。

  • 有人精算
  • サービス認証精算
  • 出口精算
  • カメラ式精算
順に見ていきましょう。

有人精算

有人精算は、出口で人が料金を徴収する方式です。入口で駐車券を発行したものを受け取り、出場する際に係員へ渡します。 係員は、自動読み取り計算機に駐車券を挿入し、料金を計算します。

サービス認証精算

入口で発行された駐車券を施設内の認証機で認証してもらうと、駐車料金が割引される仕組みです。 精算時には、無料もしくは割引された金額が提示されます。対象の施設利用者以外の無断駐車を防止する、長時間駐車を防ぐなどの効果があります。 駐車場代金は、認証すれば無料になる場合と一定時間分が割引される場合の2種類です。

出口精算

出口のゲートを兼ねている機械に、直接入金して精算する方式です。 お金を用意し忘れた、車が精算機に近寄れなかった場合などは、ゲート付近でもたついてしまうケースもあります。 以前は無人の精算機はほとんどこのタイプでしたが、最近は事前精算タイプが増えています。

事前精算

駐車場内や施設内の専用機械で事前に精算できる方式です。 出口では精算済みの駐車券を精算機に入れるだけで出庫できます。 出口での精算がないため、出庫時の渋滞が起きにくいといったメリットがあります。

カメラ式精算

入庫時にカメラで車両ナンバーを管理しておくのがカメラ式精算です。 会員登録およびクレジット登録していれば、カメラで認証されて自動で精算されます。 出口で車両ナンバーをカメラで認識すればゲートが開くため、入るときも出るときもスムーズな入出庫が可能です。

ゲート式以外の精算方式

ゲート式以外の精算方式

立体駐車場の入出庫はゲート式が主流ですが、それ以外の精算方式も利用されています。ここでは、ゲート式以外の精算方式について紹介します。

月極式

月極駐車場は、都度利用ではなく1カ月・半年・1年などの単位で契約します。 毎月定額の賃料を支払うことで、所定の場所への駐車が可能です。 利用者以外が駐車することがないため、平面駐車場の場合だと、ゲートを設置していないところがほとんどです。 立体駐車場の場合は、利用者カードなどを使い、ゲートをオープンさせ利用します。

フラップ式

30台程度までのコインパーキングで多くみられるのがフラップ式です。 駐車スペースの路面に機器が設置されており、車を止めるとセンサーによりフラップ板が持ち上がります。 フラップ板が上がったままだと車を前進できないため、出庫時は事前に精算機で駐車代を支払う必要があります。 精算が済めば、フラップ板が下がり、出庫できるようになります。ゲートが不要で狭い土地でも駐車場経営が可能なため、 都市部の中規模・小規模パーキングを中心に採用されています。車高の低い車や高すぎる車は利用できない場合もあります。

車番認識システム

入り口でナンバープレートをカメラで認識し、発行した駐車券と紐づけてサーバーに記録させます。 出庫時に事前精算を行うと出口でナンバープレートを認識するだけで済み、ゲートもないので一時停止の必要がありません。 また、出口付近の渋滞を緩和するメリットがあります。ただし、ナンバープレートが汚れていたり、曲がっていたりすると、 読み取れないといったデメリットもあります。

ゲート式のメリット

ゲート式のメリット

最近ではゲートレス方式が広がりつつありますが、ゲート方式がまだまだ主流です。そのメリットについて以下にまとめました。

  • 工期が短く費用が安価
  • メンテナンスや管理がラク
それぞれの特徴を見ていきましょう。

工期が短く費用が安価

ゲート部分の工事だけで済むので工期が短く、大がかりな工事が不要なので費用も比較的安価です。 駐車場の規模に関わらず入出口に1台設置すれば済むという点も大きな理由です。駐車台数が多いほど初期コストを回収しやすいでしょう。 精算機やゲート設備の設置スペース、入庫車と出庫車が行きかうスペースなどが必要なため、大規模駐車場に適しています。

メンテナンスや管理がラク

発券機・精算機・ゲートの3つを設置するだけでよいため、メンテナンスや点検の手間が少なく済みます。 必要な機器が限られている、機器自体も複雑なものではないなど、管理も簡単です。

ゲートシステムは効率的で便利!自走式立体駐車場にも最適

ゲートシステムは効率的で便利!自走式立体駐車場にも最適

大規模立体駐車場に利用されているゲートシステムは、駐車場の清算に効率的で便利です。 とくに自走式立体駐車場には最適なシステムと言えるでしょう。近年では、カメラで認識するゲートレス化が進んでいるので、 新規で立体駐車場を建設する場合は、候補として考えてみましょう。

綿半ソリューションズは、これまで数多くの自走式立体駐車場の建設を手掛けてきました。 また、建設のみならず、完成後は運営の代行やメンテナンスについてもお任せいただいています。 当社が提供するStageWは、国土交通大臣認定の自走式立体駐車場です。 品質が均一で、工期やコスト面でも多くのメリットがあるうえ、お客様に合ったプランも提供可能です。 自走式立体駐車場の建設を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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