施設型駐車場の種類と特徴について解説

公共施設や商業施設には利用者のための附属駐車場があります。これらは施設型駐車場と呼ばれ、利用者の利便性に寄与しています。
路上駐車の解消や交通の円滑化を目的として設置されていますが、どのような種類や特徴があるのでしょうか。
この記事では、施設型駐車場の種類と特徴について解説し、課題や問題解決方法についても紹介します。施設型駐車場の建設を検討している方は参考にしてください。

施設型駐車場の種類

屋内駐車場の種類

施設型駐車場に利用される駐車場には、次の2つが代表的です。

・自走式立体駐車場
・タワーパーキング

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

自走式立体駐車場

自走式立体駐車場とは、自ら運転して入出庫する駐車場を指します。平面式駐車場に比べて駐車台数を多く確保できるため、土地を有効活用できます。 車高や重量の制限も少なく、一般的な乗用車であれば、ほとんどの車種が駐車できるのがメリットです。都市部の商業施設やオフィスビルの多くの場合、時間制または回数制の料金体制になっています。

タワーパーキング

タワーパーキングは、機械式駐車場の一種です。垂直方向に移動させ、車を積み上げて格納します。 省スペースで都市部の限られた土地でも効率よく経営できるのがメリットです。デメリットとしては、建設コストや維持管理コストが高く、 停電時に利用できない点です。また排気ガスが溜まりやすい、事故になると重大事故につながりやすいなども注意ポイントです。

機械式立体駐車場については、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
機械式駐車場とは?メリット・デメリット|設置の基本と注意点を解説!

施設型駐車場を設置するメリット

施設型駐車場を設置するメリット

施設型駐車場を設置するメリットはおもに以下の2つがあります。

・営業時間の収益が得られる
・新規顧客の獲得

それぞれについて解説していきます。

営業時間外の収益が得られる

駐車場は24時間営業を行っている場合が多く、夜間や早朝も稼働しているため、施設の営業時間外にも利益を生み出すことができます。 最近では入出庫の精算や手続きも自動化が進んでいるため人件費もかかりません。駅や空港などに近い駐車場の場合は複数日連続での使用なども想定されるため、利益を上げやすい環境と言えます。

新規顧客の獲得

駐車場の利用客としては、施設・店舗の利用者と、駐車場使用が目的の利用者の2パターンが想定されます。 施設・駐車場それぞれにとっての顧客獲得機会が増えるため、互いの設置メリットがあると言えるでしょう。

施設型駐車場の課題

屋内駐車場のデメリット

施設型駐車場は、利便性や利益の観点から設置するメリットがあります。しかし課題があるのも事実です。課題について、以下の3点にまとめました。

・出入口の混雑
・混雑時の効率低下
・無断駐車

それぞれ詳しく解説していきます。

出入口の混雑

混雑状態が続くと、駐車スペースが見つけられず、場内を周遊する車が増えてしまいます。さらに混雑状況が進むと、駐車場の中にさえ入れない車も出てきます。 そうなると駐車効率が非常に悪くなり、駐車場の稼働率や施設・店舗の売上にも影響が出る場合があります。
またドライバーは出庫までに駐車場内で渋滞が起きてしまうと、料金が追加される場合があるため、クレームにつながりかねません。 ピーク時に合わせ、交通整理を行う人員を配置するなどの対策も視野に入れておきましょう。

混雑時の効率低下

混雑状態が続くと、駐車スペースが見つけられず、場内を周遊する車が増えてしまいます。 さらに混雑状況が進むと、駐車場の中にさえ入れない車も出てきます。そうなると駐車効率が非常に悪くなり、駐車場の稼働率や施設・店舗の売上にも影響が出る場合があります。

無断駐車

不特定多数の人が利用するため、施設や店舗利用者以外の車両が無断駐車する場合もあります。しかし不正駐車が発見しにくいつくりのため、摘発が困難です。不正駐車が多いと、 本来の目的で来店した人が駐車できないといった問題にもつながります。

施設型駐車場の問題解決方法

施設型駐車場の問題解決方法

施設型駐車場の課題を解決するための方法を以下の4つのポイントにまとめました。

・車室センサーの設置
・事前精算システムの導入
・車番認識システムの導入
・駐車料金割引システムの導入

それぞれ詳しく解説していきましょう。

車室センサーの設置

車室の空きスペースが分かるセンサーを設置することで、ドライバーが迷うことなく駐車できるよう補助します。 空きスペースがないか、利用者が駐車場内を回遊する時間が短縮されるでしょう。車両誘導のために「招き灯」を設置したりフロアの空き状況が分かる電光掲示板を設置したりするのも有効です。

事前精算システムの導入

出庫前に事前精算を済ませておけば、出庫時に起こりがちなゲート付近の混雑を防ぐことができます。 最近では、出庫時に駐車券を挿入しなくても、事前精算を行うことでナンバープレートが認識され、ゲートが自動で開くシステムもあります。

こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
立体駐車場のゲートについて解説!チケットレスなど最新ゲートについても紹介

車番認識システムの導入

事前精算システムと連携して、精算済みの車両がゲートに近づくと自動でゲートが開くのが車番認識システムです。 このシステムを導入すれば、駐車券を入れるためにゲート前で一時停車する必要がありません。出庫時の混雑を防ぐだけでなく、 ドライバーの利便性も上がるため、駐車場利用のリピートにもつながりやすいでしょう。

駐車料金割引システムの導入

買い物金額に応じた駐車料金の割引サービスでは、割引特典が効く金額まで購入しようといった意識が働きます。 その結果、さらなる売上につながるといったメリットがあるでしょう。また、施設を利用すれば駐車料金が無料になるケースもあります。

施設型駐車場なら国土交通大臣認定のstageWにお任せください

施設型駐車場なら国土交通大臣認定のstageWにお任せください

この記事では、施設に附帯する駐車場の特長・課題・解決策について解説しました。駐車場の利便性は、施設の売上に直結する重要な要素です。 ドライバーのストレスが少なく、効率よく回転するための工夫が必要でしょう。

stageWは、国土交通大臣認定の自走式立体駐車場メーカーとして長年の実績があり、施設型駐車場も数多く手掛けています。 立体駐車場メーカーとして長年培ったノウハウをもとに、柔軟な発想でお客様のニーズにあったご提案をいたします。 自走式立体駐車場の建設を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。

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