ショッピングモールやマンション、大きな病院、公共施設など、さまざまな施設に欠かせない駐車場。駐車場のなかでも、各階をスロープで移動する自走式立体駐車場は、
一定規模以上の駐車台数を確保できるだけでなく、経営上のメリットも多いのが特長です。
この記事では、自走式立体駐車場の床形式の種類に加え、階層別駐車場台数を紹介します。
ほかにも自走式立体駐車場を建設する上で知っておくべき情報について解説するので参考にしてください。
自走式立体駐車場の詳しい説明やメリットなどについては合わせて下記記事をご確認ください。
⇒自走式立体駐車場とは?種類・メリット
自走式立体駐車場の床形式と特長

自走式駐車場には3つの種類があります。それが、次のとおりです。
- フラット式
- スキップ式
- 連続傾床式
フラット式
平らな階層をスロープでつなぐ形式で、自走式駐車場の基本タイプです。フロア全体が平らで駐車しやすいのが特長のため、ショッピングカートを利用する商業施設や車いすの方が利用する病院などに適しています。
スキップ式
フロアを段違いに組み合わせ、半階ずつスロープでつなぐ形式です。スロープが半階分の長さのため、狭い敷地でも駐車台数を確保できることが特長です。 集合住宅や一般の時間貸し駐車場に適しています。傾斜や段差のある敷地に最適で、敷地の形状を無駄なく利用できます。
連続傾床式
フロアを緩やかに傾斜させ、各階層をらせん状につなぐ形式です。スロープが昇降と車路を兼ねているため、駐車効率が最も良いのが特長です。 他の形式に比べて10~30%収容効率が上がります。時間貸し駐車場など、狭い土地でもできるだけ多くの駐車台数を確保したい場合などに適しています。
階層の種類と駐車台数

自走式駐車場は、階層と段で床を数えます。階層の種類と駐車台数の目安について次のようにまとめました。
- 階層について
- 駐車可能台数について
階層について
R階を含むため「〇層◇段」といった数え方をします。
一般認定駐車場であれば地上6階まで可能(6層7段)です。床面積は各階4,000㎡以下となっており、7層8段、8層9段にしたい場合は、個別認定であれば可能です。認定駐車場については、後述します。
駐車可能台数について
駐車可能台数の目安については下記のとおりです。当社stageWを例に表にまとめました。
階層 | 駐車台数(台) | 最大延べ床面積(㎡) |
---|---|---|
1層2段 | 280 | 4,000 |
2層3段 | 400 | 8,000 |
3層4段 | 530 | 12,000 |
4層5段 | 670 | 16,000 |
5層6段 | 830 | 20,000 |
6層7段 | 1,000 | 24,000 |
認定駐車場と一般建築の違い

自走式立体駐車場には次の2種類があります。
・一般建築とは
・認定駐車場とは
それぞれの特長を解説します。
一般建築とは
一般建築は、制限がなく自由に建築できるのが特長です。ただし、建築基準法に基づいた一般的な工法のため、防災設備の緩和がありません。 よって、耐火被覆・防火区画が必要となり、固定式泡消火設備は必要となることが多いでしょう。建設費用面では、認定駐車場に比べて割高になる可能性が高いといえます。
認定駐車場とは
認定駐車場とは、国土交通大臣の認定を受けている駐車場のことを指します。一般認定と個別認定の2種類があり、一般認定は1層2段~6層7段、個別認定は7層8段・8層9段となっています。
各階の面積は4,000㎡以内で、車両の重さ2.5t以下。防災設備の緩和があり、耐火被覆や防火区画が不要です。消火設備も移動式粉末消火設備でよいなど、建設の負担が軽くなります。
建築確認申請の所要時間や工事期間も短縮されます。施工工程も少ないためコストを抑えられ、安定した品質が保証されているのがメリットです。
ただし規模・形状・仕様などに制限があり、自由な設計はできません。
認定駐車場については、こちらの記事で詳しく解説しています。
⇒自走式立体駐車場の認定駐車場とは?建設メリット5選|認定の種類・特長も詳しく解説
国土交通大臣認定駐車場stageWの特長

当社では、認定駐車場stageWを提供しています。その特長やメリットは次のとおりです。
- 6層7段まで対応
- 高品質の認定駐車場
- スーパーロングスパン
- 太陽光パネルで災害対策にも強い
- 緑化の取り組み
6層7段まで対応
業界で最初に6層7段の一般認定を取得。経験と実績数は業界トップレベルです。個別認定であれば8層9段まで対応できるので、ご希望の方はご相談ください。
高品質の認定駐車場
国土交通大臣認定のため、安定した品質が保証されています。使用する建材もすべて決まっているため、調達や工期が最短ですむといったメリットも。 コストカットしながら、品質が保証されているのは認定駐車場だからといえます。
スーパーロングスパン
柱の間が最大17.2mのスーパーロングスパンで、中間柱が不要の構造なため開放的です。入出庫がスムーズ、見通しが良く使いやすい、ゆとりある利便性の高いレイアウトにできるなど、利用者側にとってもメリットが多いのが特長です。
太陽光パネルで災害対策にも強い
太陽光パネルを設置することで、2030年カーボンニュートラルへ貢献できる駐車場となっています。災害時には非常電源を確保でき、広い駐車場スペースは緊急避難場所としても利用可能です。
助成金申請もできるため、導入コストの軽減も見込めるといったメリットも。
太陽光については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
⇒立体駐車場に太陽光パネルを設置するメリット5選!助成金についても詳しく解説
緑化の取り組み
駐車場の緑化は、ヒートアイランド現象の緩和に貢献できるため助成金の対象です。景観向上や自社ブランディングにも効果があり、問い合わせが増えています。
駐車場の緑化については、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
⇒駐車場緑化のメリットを紹介!効果・導入事例・助成金も詳しく解説
認定駐車場stageWは最大8層9段まで対応可能

stageWはあらゆる床形式に対応しており、最大8層9段まで建設可能です。認定駐車場のため、納期・コスト・防耐火面で多くのメリットがあります。
国土交通大臣認定の自走式立体駐車場メーカーとして長年の実績があるため、安心してご依頼いただけます。自走式立体駐車場の建設を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
立体駐車場メーカーとして長年培ったノウハウを基に、柔軟な発想でお客様のニーズにあったご提案をいたします。